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「自衛官」としての適性を試すためでもある、訓練期間。

 

候補生は期間中にどんな悩みを抱えているのか。陸上自衛隊に17年間所属し、現在は自衛隊員のセカンドキャリアを支援する会社の代表を務めている木村裕一さんに聞いた。

ミリタリーワークス代表の木村裕一さん:
(相談は)月に10件から15件くらい。災害派遣を見て入隊したんですが、思っていたのと違うことばかりなので「ちょっと悩んでます」みたいな人が多いです

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退職した自衛官や訓練期間中に辞めた候補生などからも多くの相談を受けてきたが、その内容のほとんどは「理想と現実のギャップ」だという。

 

どんな仕事でも起こり得るが、自衛隊員ならではの特殊な環境も影響していると指摘する。

 

木村裕一さん:
自衛官の場合は、本当に理性心をもって自衛隊に入ってきているので、こんなところでくじけちゃダメだなっていうのが全面に出てくると思う。人間関係で悩んでいて、(他の)自衛官に相談するのって(自衛隊員の中では)ナンセンスすぎるんですよね。特に寮の子たちなんて、どこの病院にいったかもバレてしまいますし

今回の事件の背景にもこうした事情があったのか。木村さんは、実情に沿った「窓口」の必要性を訴える。

木村裕一さん:
本当に相談しやすい環境にしてあげないと、「カウンセリングできる人が相手していますよ」と言われたところで、全然役に立っていないっていうか…。僕らみたいなことをやっている事業を、もっと自衛官に知ってほしいですし、知ってくれてれば逃げ道も作ってあげられるし、それでアドバイスもできますし。まずは相談してほしいなって思いますね

2023年6月16日放送

(東海テレビ)