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 仁藤さんは男性経験1人の状態で風俗嬢となり、怒涛のような性的行為漬けとなった。

「風俗の仕事に心なんてないかもしれない。なにも考えずにやっています。自分自身だと思って働いていない。清楚でエッチな源氏名の私は、みたいな。演技、演技、演技、みたいな。恋人っぽくっていうのがお店からの指示だったので、自分なりに無理して恋人っぽくやっています。距離感を詰めてイチャイチャするみたいな。おじさんとか普通に喜んでるんじゃないかな」

1日4人連続で挿入されることも

 卒業までこのままフルで奨学金を借りると、元金が18万円×48カ月=864万円。自己破産相当の大きな負債を抱えることになる。卒業後の奨学金返済も視野に入れ、フル出勤に近いデリヘル勤務を継続していた。そんな矢先に新型コロナが襲ってきた。

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「こんなコロナの時期に風俗に来る人は質が悪いです。池袋はただでさえ質が悪いのに、今は最悪です。普通に挿入されちゃいます。レイプです。蹴れるときは蹴るんですけど、結局は力で負けちゃうんで。この前、1日4人連続みたいなときがあってため息がでました」

 2月中旬からだんだんと客が減った。そして3月の収入は半減となった。3月は40万円程度しか稼ぐことができなかった。

コロナ騒動のなか、知らない人と触れ合う日々

「半分以下です。今まで1日だいたい5、6本くらいついていたんですけど、全然つかなくなった。多くても3本です。3月から4月頭までは“今日は3人もついた。やった!”みたいな。お茶も続くし、出勤しても交通費だけかかって意味がないじゃんっていう状況です。まだ大学は1年間残っているし、就職活動もあるし、3月からほかの街でも働いてます」

 男性客が半減、7割減とどんどん減るので、必要なお金を稼ぐならば長く待機するしかない。3月にダブルワークを始めてから、1日中ずっと待機所にいる。家に帰る時間もなくなった。池袋に9~21時、もうひとつは22時から朝5時。今日もこれから出勤だという。朝5時の始発過ぎに戻り、また池袋に出勤する予定だ。待機所で眠ることができるから体力的には問題ないという。

「コロナ騒動のなか、知らない人と毎日触れてます。大学の医療の授業で感染経路とか感染症とか、そんな話をさんざん聞いてるのに“なにを私はやってるんだろ……”って思いながらやっています。看護学科の友達は私が風俗していることは知っているけど、ほかの学科の人たちはまったく知らない。成績は学科でいちばんいいほうで性格が真面目だし、この外見なので、誰もそんなことをしているとは思ってないはずです」