堀井 無理やり読ませました。自分が出てくるところは読んでって付箋貼って渡しましたけど、感想は「よく分からない」(笑)。私のやっていることにまったく興味がないんです。おかげで、スーさん(ジェーン・スーさん)とポッドキャストで推しの話もし放題なんですけど(笑)。
ポッドキャストでも話したんですけど、この前、夫が私のインタビュー記事をたまたまスマホで開いちゃったらしくて、それ以来、私の記事がおすすめでたくさん出てくるようになっちゃったらしくて、「君ばっかり出てきて困ってるんだけど……」と困っていました(笑)。
27年間勤めたTBSを退社したきっかけ
――お互い干渉しないけど夫婦関係も良好、というのが素敵です。
堀井 休みの日も、お互い「俺、キャンプ」「私、着付け」「じゃ、さよなら」みたいな感じです(笑)。趣味も違うし、そこをあえて一緒にやろうともせずここまできました。
――この先、別々に生活することも選択肢にありますか。
堀井 私は多拠点生活に興味があるので、あるかもしれませんね。向こうも、好きな場所で余生を送りたいとなるかもしれないけど、離れて暮らしてもそれはそれで、会えば仲良しだと思います。いい夫婦の形を手に入れられたと思いますね。
――改めてですが、昨年3月に27年間勤めたTBSを退社したきっかけはなんだったのでしょうか。
堀井 「50歳」っていう数字にほだされたのかな。子育ても会社の業務も一回ゴールにたどり着けた感触があったから、ここでリセットもありかなと思えたのかもしれません。
――実際にフリーになってみて、想像とのギャップはありましたか。
堀井 会社を辞める直前は不安定になって、誰からも連絡が来なくなって家からも出ないんじゃないかとか、そういうことを想像してしまっていました。でも、結局TBSにも仕事で週3ぐらいで行ってるから、「リモートワークの社員より会社にいますよね」と言われています(笑)。
――社員とフリー、立場は変われど引き続き同僚の方と一緒に仕事をされているんですね。