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「レディースを立ち上げてからのほうが私は真面目になれた」

 当時、荒れた生活をしていた彼女は先輩のアドバイスもあって16歳の頃に女暴走族「貴族院女族」(きぞくいんじょぞく)を立ち上げ、総長になるのですが、彼女いわく「レディースを立ち上げてからのほうが私は真面目になれた」というのです。

「女族」現役時代(写真:筆者提供)

 なぜかと言うと、これまでシンナーや、窃盗、喧嘩など、「私なんかいつ死んでもいい」と思って生きてきた彼女がレディースチームを立ち上げたことで、メンバー内での規則を作ることになります。

 例えば、「シンナー禁止」「ヤリマン禁止」「仲間を警察に売ること禁止」「万引き禁止」などの禁止事項を総長である彼女が破ることはもっての外だったので、今までしてきたような悪い行いをほとんど封印したそうです。当時、彼女にとって、初めて「信じ合える仲間たちと心の居場所」ができた喜びは大きかったとも語っていました。

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 そんな居場所を見つけられた直後に出会うのが、すでに全国のヤンキーたちからも認知され始めた「ティーンズロード」でした。そこで彼女も「ティーンズロードに載って有名になりたい」と編集部に連絡を取り、取材が実現することになったわけです。(続き「大人になったかおりとの再会」編を読む)