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 方舟の盟主・三沢氏と滝沢さんには共通点もあります。

 それは、どちらも“民と語らう王”であること。

 いつだったか、生前の三沢氏に取材したことがあります。

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 NOAHの社長室に快く招きいれてくれた彼は、私が目をとめた「選手と一緒に焼肉を食べよう」というポスターについて話してくれました。

「ファンの方と親睦を深めるために、一緒に焼肉を食べようっていうイベントをやっているんです。もちろん俺も参加しますよ。焼肉をつつきながら、ファンの方のナマの声を聞けるいい機会なんでね。それに、元選手や関係者がやっている店を応援したいっていうこともあります」

 ファンの方と肩を並べて、彼らの気持ちを丁寧に吸い上げてくれる。また、選手のセカンドキャリアにも心をくだいていて、この方は本当に人を大切にされているのだな、と胸を打たれたことを覚えています。

平野紫耀とIMP.の佐藤新のツーショット TOBE公式YouTubeより

ファンの希望に自分の声で応えてくれるタッキー

 そして今、同じものを滝沢さんの采配にも感じています。

 動き始めて間もないTOBEですが、いちファンとして早くも“大切にされている”と感じたのが、ファンクラブの入会日の調整でした。

ファンの希望に対して、自分のSNSですぐに反応する滝沢氏

 平野さん、神宮寺さんのファンクラブが開設され、「初日に入会したい」と思っても申し込みが殺到しすぎて間に合わなかったと嘆く人に、滝沢さんはすぐさま「今現在もファンクラブ入会に並んでいる皆様から入会日は7/7にしたいとの声をいただいております。お約束は出来ませんが、出来る限りの対応を検討しますのでお待ち頂ければと思います」とSNSで反応、後日、これを叶えてくれました。

 応援する者の声がたしかに届いているという手応え、ファンの悩みに王自らが応えてくれる安心感は、多大なる信頼に値します。

 アーティストの魅力はもちろんですが、どんな心意気の人が舵を取る事務所かということは、推し活を楽しむ上で今以上に無視できない要素になっていくことと思います。

 TOBEには、天守閣に籠もり民を見下ろすような王には描けない夢を、バリバリ描いてくれることを期待します。