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 一方、寝室や子供部屋などに入れている6畳向け以下の安いエアコンには、自動節約機能が搭載されていない製品が大多数です。ただ「風向」「風量」は「自動」モード(「スウィング」モードではない)にすることをオススメします。

 ここ10年以内に購入したエアコンなら、どんなに安い機種でも設定温度になるまでは、風量と風向を自動で切り替え、合理的でコスパのいい運転をしてくれます。しかし安い機種は人センサーを持たないものが多いため、部屋を離れる時間によって、つけっぱなしにしたり、電源を消したりするといいでしょう。電源を切る目安は30分です。

近所のコンビニへ買い物、洗濯物の取り込みなど、不在時間が30分以内

→つけっぱなし
外食、お出かけなど、不在時間が30分以上

→電源OFF

「冷房」は冷えすぎる…「除湿機能」の上手な使い方は?

 筆者が受けるエアコンに関する質問の中で1位のお悩みがコレ。とくに女性からこの質問をよく受けます。

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 ご存じの通り除湿機能は、室温はそのままに、湿度だけを下げる機能です。目標湿度を設定できるエアコンもあれば、だいたい50~60%固定という機種もあります。また東日本大震災以前は、室温を維持する「再熱除湿」という方式が主流でしたが、冷房に比べると電気代は1.5倍程高くつきました。

 しかし震災を境に省エネ意識が高まり、「弱冷房除湿」が増えました。これは、電気代が安いのですが、数時間使うと室温が徐々に下がる方式です。一日中「除湿」を使うと部屋が寒くなる、吹き出し口に手をかざすと冷たいというエアコンは「弱冷房除湿」です。

 除湿が効果的に使えるのは気温が28℃まで。それは湿度を10%下げると体感温度が約1℃下がるという現象を利用しているためです(不快指数という計算上の理論なので体感は個々によって変わります)。

29℃以上の場合は「冷房」運転がオススメ

 たとえば気温27℃で、ゲリラ豪雨明けのようにジメジメする湿度70%でも、除湿運転をして湿度50%まで下げると、体感温度は25℃ぐらいまで下がります。湿度も下がるため、汗がすぐに蒸発してベトつきの不快感もなくなります。

 29℃以上の場合は「冷房」運転をオススメします。29℃以上になるといくら除湿しても「やや暑いな」と感じてしまうからです。さらに気温が32℃を超えると除湿するだけでは「汗ばむ暑さ」になります。

 ですから気温が29℃を超えたら「冷房」運転にして、設定温度を27~28℃程度にするといいでしょう。冷房運転は除湿もしてくれるので、ゲリラ豪雨明けのムシムシした状況でも、かなり快適な環境になります。

 なお、除湿機能がついていないエアコンや、「再熱除湿」と「弱冷房除湿」の区別が付かない場合は、冷房運転にして設定温度を28℃以上に設定するといいでしょう。ほとんどのエアコンは冷房の設定温度を30℃ぐらいまで上げられるので、弱冷房除湿とまったく同じ動作になります。