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ちょっとしたお掃除で電気代が安くなります

 エアコンのフィルターをお掃除すると電気代が安くなるというのはよく聞きます。月に1、2回フィルターをお掃除すると、まったくお掃除しない場合と比べて、年間で1,000円ほど電気代が安くなります。

 注意してほしいのは、フィルター自動掃除機能つきのエアコンです。フィルターのホコリは自動的にお掃除してくれますが、ホコリは掃除機のような「ダストボックス」に溜まります。ゴミの排出までは自動でできませんから、年に1回はダストボックスのお掃除も忘れないようにしましょう。

 また夏の冷房時はエアコンの内部にカビが発生しやすいので、ひと夏を終えたら業者にエアコン清掃を依頼するといいでしょう。冷房運転は内部が結露しやすく、カビが繁殖するのにちょうどいい温度です。言うならばカビの繁殖期。清掃せずにそのまま暖房運転をすると、夏に発生したカビたちが「久しぶりに風が吹いた!」と喜んで、胞子が部屋中に飛び出してきます。

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 また泥汚れが多い地域では、室外機のお掃除も効果的です。金属板が何枚も重なっている部分に泥が付着してしまうと、放熱効果が悪くなり、エアコンの効率が下がってしまいます。室外機を見て茶色い泥がついている場合は、高圧洗浄機や散水で泥を洗い流しましょう。室外機の裏側から掃除しなければならないので、自信がない! 自分で掃除して壊してしまわないか? と心配な場合は、エアコンクリーニングの業者さんに相談するといいでしょう。

 さらに室外機で注意したいポイントがもう1つあります。それはファンから出る風を通り抜けやすくすることです。室外機の前に冬用タイヤを積んであったり、子供が乗らなくなった自転車や不用品を置いたりしていませんか? また室外機の見栄えが悪いからと言って、園芸用のラティスなどで隠してはいませんか? 

 室外機の役割は、室内機で吸収した熱を外に吐き出すことです。風通しが悪いと、熱を外に吐き出せなくなり余計に電気代がかかってしまいます。

扇風機と合わせて使うと「温度ムラ」がなくなる

 暑い夏の夕暮れでも、フッと風が吹くと涼しさを感じるものです。実際に、人は風を感じると、体感温度が2℃下がると言われています。

 そこで冷房をする場合は、扇風機やサーキュレーターなどで部屋の空気を攪拌し、気流を作ってください。こうすることで部屋の温度ムラがなくなり、より涼しく感じるでしょう。

 たとえばエアコンの設定温度を27℃に設定します。しかし扇風機などを併用すると体感温度が2℃下がるため、実際には25℃に設定したのと同じ涼しさになるのです。