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青葉容疑者が気に入った女子看護師
「実は、近大病院で看護にあたっていた女性看護師の1人を気に入ったらしく、彼女がいる時は機嫌が良くて殊勝な態度を取るが、いない時は不機嫌でわがままに振る舞っていた。転院した現在の病院では、彼女がいないこともあって気分の波が激しく、『どうせ死刑だから』『話す必要がない』などとふて腐れ、リハビリにも消極的だといいます。体調の回復を待って、逮捕は20年になる見通しです」(捜査関係者)
青葉は過去、2度の逮捕歴がある。1度目は06年の下着泥棒。その6年後には、茨城県坂東市内でコンビニ強盗事件を起こして収監された。
元刑務所仲間が明かす。
「青葉は気に入らないヤツには刑務官であろうと誰かれかまわずキレる“危ない奴”として有名だった。彼1人だけが5類まである優遇区分に属さない、『特別危険受刑者』を表す黄色の帽子をかぶっていた。当時は痩せていて、福山雅治って言ってもいいくらいイケメンだったね。人によって態度を変え、嫌っているヤツから『彼女いるのか?』と聞かれただけで、『うるせえ! 探ってんじゃねーよ』と、暴れていました」
両親は離婚しており、父親は青葉が21歳の頃に自殺。下着泥棒後に一時、身元を引き受けた実母とも断絶状態で、今に至るまで面会していない。
娘を奪われた遺族の1人はこう打ち明ける。
「犯人に対しては何の感情もない。どう考えても何を思っても、娘は戻らないですから。それがただただ、毎日悲しいんです」
青葉が人の心を取り戻し、遺族の声に耳を傾ける日は、まだまだ先になりそうだ。