「先日子どもが生まれたんですが、道路を走りながら名前を考えました。命名書は自分で書いて、トラックに飾っています」
が、長距離トラックドライバーの場合、やはりそんな子どもたちと会える機会が非常に少なくなる。
「子供が5歳くらいから長距離便で、家に居るのは週1程度……ほぼ半母子家庭(笑)。『パパ、また泊まりに来てね』って毎週泣きながら送り出されてました」
「4歳の息子の成長をそばで見届けられないもどかしさと闘いながら毎日ハンドル握っています。たまに帰ると『知らないおじさん』とギャン泣きされ、慣れてきたころに、また家を離れるの繰り返し。『おじさんまたね』と言われ続ける」
「運動会、お遊戯会は一回も出たことがなく幼少期に寂しい思いをさせました。自分以外の両家族が代わりに参加してくれたことも感謝! 嫁さんは紹介で知り合いました」
シングルマザーのドライバーも
また、意外かもしれないがトラックドライバーにはシングルマザー、シングルファーザーも多い。特に地場配送や近距離輸送などは、シングルマザーにとっては都合がいいことが多いようだ。
「自分の親のサポート付きですが、関東圏内を走りながらシングルマザーをしています。女性が男性並みの収入を得ようとすると、やはりスーパーのレジ打ちなどのパートでは難しい。息子には資金的にできるだけやりたいことをやらせたい」
ちなみにその小学校5年生の息子さんに将来の夢を聞いたところ「トラックドライバー」という答えが返ってきたという。
「笑っちゃいますよね、やりたいことやらせたいからトラック乗ってるのに、『それがやりたいことかよ』って」と照れながらも、めちゃくちゃ嬉しそうだった。