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原監督のストッパーになるべきコーチの対応は…

 そんな戸郷にブレーキをかけないどころか、アクセルを踏んでいるのが原辰徳監督(64)だという。

「原監督も基本的に“投げさせたがり”。戸郷の球数が多くなっていることを問われたときも『彼は若いから。ある程度投げて良くなるということもあるでしょうね』と言ってのけた。2人の思惑は一致しているのですが……」(球団関係者)

 戸郷の17日までの総球数は1600。これは中日の小笠原慎之介投手(25)に次ぐリーグ2番目の数字で、1500球越えもこの2人だけだ。

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 昨季までは投手チーフコーチだった桑田真澄氏(55)がストップを掛けていたが、今季の投手陣を預かるのは桑田氏の後任の阿波野秀幸投手チーフコーチ(58)。桑田氏同様にストッパーになるべき立場のはずだが……。

阿波野秀幸氏 ©文藝春秋

「阿波野さんは原監督の完全な“イエスマン”なのです。桑田さんは原監督にもモノ申すタイプ。厳格な球数管理や救援陣の連投制限などを進言して原監督に煙たがられ、今季はファーム総監督に降格させられた。そんな恐怖政治を目の当たりにしているため、阿波野さんは原監督の言いなりにならざるを得ないのです」(全国紙運動部デスク)

 目下4位に沈む巨人。指揮官は球宴明けの22日に65歳の誕生日を迎える。その暴走を抑えることこそが、浮上のきっかけになるかもしれない。