《札幌ラブホ首狩り殺人》「頭部を切断して持ち去ったXの正体は…」亡くなった女装愛好家62歳「真夜中は別の顔」

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 出没範囲は幅広く、若者たちが出入りするクラブからオールド世代が集まるディスコまで。立ち寄り先の一つにはハプニングバーもあった。常連客が明かす。

「店では『トモちゃん』や『トモちん』と呼ばれていました。お喋りやスキンシップを楽しみ、意気投合した女性やカップルがいれば店外デートに出かけていました。その後で明け方近くになっても『これから踊りに行ってくる』とハシゴするようなタフな人。一人称は『私』でしたが、性的対象は女性だったはずです」

 実際、Aさんは繁華街で馴染みの友人男性に、こう打ち明けていたという。

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「女装はするけど、好きなのは女の子なんだ」

直接“彼女”の存在を示唆された

 前出のハプニングバーの常連客が続ける。

「ただ、女性が嫌がることは絶対しないし、トラブルを起こすタイプではなかったんです。クラブで知り合った女性をお店に連れてきたことはありましたが、基本は単独行動。特定の誰かとつるむことはなく、スマートに夜のススキノを回遊していた印象でした」

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 そんな中、前出の馴染みの友人男性は、Aさんから直接“彼女”の存在を示唆されたことがあった。

「今年春頃のことです。トモちゃんが『これ、彼女なんだ』とスマホの写真を見せてくれました。彼と頬を寄せ合って写る、20代から30代くらいの女の子でした。目鼻立ちがハッキリしている美女で、ハーフっぽい感じでした。『よく行くクラブで知り合った』と嬉しそうに話していた」

異例の240人態勢で捜査中

 Aさんが織り成してきたススキノの交友関係。その中に、首狩り殺人犯のXはいるのか。

「現場から立ち去ったXらしき特徴の人物が市内のタクシーを使った形跡は確認できず、その後の足取りは不明。性別、殺害理由、頭部を持ち去った意図など謎だらけの事件で、早くも長期化を懸念する声が上がっています」(社会部記者)

 札幌中央署に設置された捜査本部は現在、異例の240人態勢で、Xの行方を追う。事件から1週間が経過した7月8日夜から9日未明にかけ、20人の捜査員が現場付近で必死の聞き込みを行った。

「被害者の無念を晴らすために、何としても容疑者を検挙したい」

 猟奇的な事件の舞台となったホテルのそばで、同署の金森大樹刑事一課長は報道陣にこう述べた。その言葉が実現する日は、いつになるのか。