5年前に「悪質タックル問題」で日本中から猛批判を浴びた日本大学アメリカンフットボール部が、7月から活動を休止しており、その原因が寮で見つかった大麻にあることが「週刊文春」の取材でわかった。

 関東学生アメリカンフットボール連盟の広報が取材に応えた。

「先月、我々関東学生連盟にも日大の大麻に関する情報提供がありました。それを受け、日大アメフト部に調査をするよう伝えました」

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いつもは練習の活気があふれるはずのグラウンド(日大HPより)

調査で本当に大麻の現物が出てきてしまった

 情報提供を受けた日大当局は、部員や指導者らへの聞き取りを開始。調査の一環で学生寮にも立ち入ったという。

 事情を知る日大関係者が明かす。

「そこで本当に大麻の現物が出てきてしまったのです。慌てた大学側は、警察にも届け出ていると聞いています」

 動揺はアメフト部、日大、そして保護者にまで広がった。事態を鎮静化させるため、大学は保護者への説明会を開いた。元検事の澤田康広副学長も出席してこう説明したという。

「学内で自浄機能が働いた調査結果が導かれるよう、協力していくことが第一」

中村敏英監督 Ⓒ共同通信

 日大広報部広報課は、小誌の取材に次のように答えた。

「調査を実施中であり、アメフト部の全体練習を控えております。犯罪の事実等、不適切な事実が確認された場合には、厳正に対処する所存です」

 日大アメフト部の体質、ひいては存続すら危ぶまれる事態。今後の対応が問われる。

 8月2日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および8月3日(木)発売の「週刊文春」では、大麻汚染発覚の経緯や、保護者たちに送られたLINE、関係者の証言を通じ、日大アメフト部の置かれている状況を詳しく報じている。

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