第105回全国高等学校野球選手権記念大会、いわゆる「夏の甲子園」の出場校49校が出そろった。今大会からベンチ入りする選手数は18人から20人に増えた。つまり、この夏、甲子園にユニフォームを着てベンチ入りする高校球児は、980人いることになる。

 代表校が決定してから発表された選手名簿に従って、この980人の身長体重などのデータを集計した。これに基づいて、今季甲子園出場選手の「身体測定」を実施しよう。

 なお、中には地方大会と甲子園で出場登録選手の変更を行っている学校がある。このデータは8月3日時点であり、今後、選手が一部変更になる可能性がある。

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2022年の甲子園で優勝した仙台育英は、決勝戦のスタメンだった4人の2年生が残っている ©杉山秀樹/文藝春秋

学校別 平均身長が高いトップ10


177.55cm 日大三(西東京・2年連続19回目)
177.10cm 慶応(神奈川・5年ぶり19回目)
176.10cm 智弁学園(奈良・2年ぶり21回目)
175.90cm 浜松開誠館(静岡・初)
175.85cm 仙台育英(宮城・2年連続30回目)
175.55cm 花巻東(岩手・4年ぶり11回目)
175.40cm 愛工大名電(愛知・3年連続15回目)
175.00cm 近江(滋賀・5大会連続17回目)
174.75cm 星稜(石川・2年連続22回目)
174.55cm 富山商(富山・9年ぶり17回目)

 トップは西東京代表の日大三、192cmの外野手、針金侑良(3年生)を筆頭に、180cm以上が5人、そして全員が170cm以上だ。

 続いて神奈川代表の慶応、187cmの投手鈴木佳門(2年生)を筆頭に180cm以上が7人、170cm以上は11人。清原和博の次男の清原勝児(2年生・内野手)は175cmだからチームでは「背が低い方」になる。

今年春のセンバツに出場した慶応高校は平均体重2位 ©松本輝一/文藝春秋

 上位トップテンには、いわゆる名門校、甲子園常連校が多いことがわかる。近年は選手の大型化が進んでおり、名門校のリクルートでも体型が大切になってきているのかもしれない。それだけに初出場の浜松開誠館は目を引く存在だ。

 また、関東、近畿、中部と言う大都市圏の学校が多いこともわかる。