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ダンプ あの時の勢いは凄まじかったよね。グッズだけでも相当売れて、一つの会場で1回試合があると、グッズのみで1,000万くらいの売り上げだったって。グッズだけで年間数十憶円の売り上げがあったんじゃないかな。

 ただ…、売り上げの大半は運営していた会社が、ほとんど持ってちゃったんだよ。それぞれが豪邸を新築して、新車を買ったり、1億円のクルーザーを買ったり、埼玉の秩父にある山も買ってたよ。全女の移動用のバスだって2階建てのベンツで3,000万くらいしたらしい。当日のグッズの売り上げたお金はダンボールに入ってたけど、お金がダンボールに入りきらなくて、1万円札が入ったダンボールを上から足で踏んづけてるんだよ。お金を踏むなんて信じられない。さらにダンボールからお金を抜き取って、ポケットマネーにしている姿もみんな見てたし。

――やはり皆さん何も言えない空気でしょうか…?

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ダンプ 言えないよね。社員が社長に「持ってくなよ」って言えないでしょ(笑)。「なんでお前たちが別荘買ってるんだよ」とか「なんでおめえたちが山買ってるんだコノヤロー!」って言えるわけない!(笑)。あとで陰口言うだけだよ。ずるいよなって。子どもだと思ってバカにしやがってって、裏で文句言ってるだけ。

――ただ、試合に関するものは買ってもらえたとか。

ダンプ 戦うものは何でも買ってくれたね。コスチュームも竹刀も会社で買ってくれた。ベビーフェイスの人たち(プロレスの善玉)が文句言うから、自分で買ってることにしろって言われてたけど。こっちも「買ってくれないと暴れないからね!」って言うと、「頼む、今日は暴れてくれ」って来るんだから。暴れついでに、会社を経営をしているうちの一人がレフリーをやってたときに、ムチで思いっきり殴ったら、奥さんが出てきて「うちの亭主殺す気かっ!」って怒られた(笑)。

悪役レスラーとして人気を集めた現役時代

24歳で年収5000万円。後輩を叙々苑に連れて行くと一回30万円!

――会社にお金を持っていかれつつも、そもそもダンプさんのギャラも凄かったそうですね。

ダンプ 24歳のときに年収5,000万くらい。一番もらってたときで6,000万超えてたかな。それが4年間ぐらい続いたね。でも、全然貯金してなかったからほとんど消えちゃったけど。