8月4日、来日中の国連人権理事会の「ビジネスと人権」作業部会のメンバーが日本記者クラブで会見を開いた。
ジャニーズ事務所創業者・ジャニー喜多川氏の性加害問題について、元ジュニアや事務所関係者らに聞き取りをしたと明かした上で、「謝罪であれ金銭的な補償であれ、被害者の実効的救済を確保する必要性」があるという声明を公表した。
「週刊文春」は1999年以来、ジャニー氏の性加害問題について報道してきた。元ジュニアの男性が実名で被害を告白したスクープ速報を再公開する。(初出:週刊文春 2023年4月13日号 年齢・肩書きは掲載当時のまま)
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「週刊文春」が過去4週にわたって報じてきた、ジャニーズ事務所創業者の故・ジャニー喜多川氏によるジャニーズJr.への性加害問題。計6人が被害を語ってきたが、今回、元ジュニアのカウアン・オカモト氏(26)が初めて実名・顔出しで取材に応じた。
2012年から2016年までジャニーズJr.として活動したカウアン氏。ジュニア時代は、『Myojo』(集英社)の表紙を飾ったこともある。ドラマ『GTO』(2014年、フジ系)や、トーク番組『Rの法則』(NHK Eテレ)にレギュラー出演するなど、200人近いジュニアの中でも、特に活躍した1人だった。
彼がジャニーズに入ったのは、名古屋のモデル事務所に登録していた15歳の頃のこと。
マネージャー同士が知り合いだった縁で、ジャニーズ所属だった岡本健一に、ジャスティン・ビーバーの「Baby」を歌う自分の姿を収めたDVDと、音楽をやりたい思いを綴った手紙を送った。
すると2012年2月12日、寝坊した日曜日の朝に携帯電話が鳴った。相手はジャニー氏。東京国際フォーラムで始まるSexy Zoneのコンサートに来いというのだった。慌てて新幹線に飛び乗ったカウアン氏は、ジャニー氏の電話の5時間後、5千人の観客の前で「Baby」をアカペラで歌っていた。その夜はジャニー氏の渋谷の自宅マンションに泊まることになった。ただ、この日は何もなかった。