文春オンライン

「日本で妻を見た赤ちゃんが泣き出して…」「息子が何か言われることがあるかもと」アフリカで国際結婚した元警察官(39)が、それでも日本で暮らし始めたワケ――2023年上半期BEST5

マラウイで国際結婚した元警察官インタビュー#2

2023/08/24
note

 自分がマラウイにいた時に「チャイナ」と言われたり、現地語でこちらにはわからない言葉でいろいろ言われたこともあって。その時に一緒にいたリオンが、「ごめんね、マラウイの人があんなことを言って」と僕を気遣ってくれることがありました。リオンには、「日本に来たら、今度は逆にリオンが何か言われることがあるかもしれない」という話はしていましたね。

「むしろ子どもが苦手だった」

――ジェニーさんの連れ子であり、まったく文化の異なる者同士ということで、リオンくんとの親子関係の構築はむずかしくなかったですか。

コガ 私はまったく子煩悩なタイプでもなく、むしろ子どもが苦手だったんです。甥っ子が2人いるんですけど、これまでまったく遊んでやれなくて。というか、どうやって遊ぶのかも分からなかったんです。

ADVERTISEMENT

 なので最初はどうしようかと思っていろいろ子育ての本も読んだんですけど、なんというか、本当にラッキーだったのは、リオンが無邪気でとてもいい子だったので、この子だったらなんとかなるかもしれない、みたいな感じでした(笑)。

2023年1月に撮影した家族写真 写真=本人提供

マラウイにいると「育った環境が違うからしょうがないよね」と思える

――前回、マラウイでは地域で子育てする文化があるというお話がありました。日本とマラウイでは、どちらが子育てしやすいですか。

コガ マラウイでは、私とジェニーが外出して遅くなる時は隣の家に子どもを預かってもらっていましたし、リオンが外に遊びに行っても、誰かの親が必ずそばについていてくれました。たぶん、昔の日本もそうでしたよね。豊かになる分、なにか失うものもあるのかもしれませんね。

――コガさんは、マラウイの方の豊かさに惹かれたということでしょうか。

コガ 医療も教育も食べ物もWi-Fi環境も、日本は本当に素晴らしいです。でも、僕が海外に目が向いた時期は自分が他人に不寛容になっていて、そんな自分がすごく嫌でした。

 そんな時にマラウイで過ごしてみたら、他人に対して「育った環境が違うからしょうがないよね」と思えたし、物がなくても身近な人と助け合って生きるほうが、自分にとってはストレスが少なかったんです。

 とはいえ、隣の芝生は青く見えるというか、ないものねだりしちゃう自分もいて、難しいんですけどね(笑)。

2023年上半期「家族部門」BEST5 結果一覧

1位:徳川慶喜の玄孫が「家系の断絶」を決意した理由とは…120年以上続く名家の「家じまい」事情
https://bunshun.jp/articles/-/65052

2位:〈15歳で出産〉担任から「他の生徒には子どもの姿を絶対に見せるな」と…中3で妊娠した母親(21)が語る、若い親に対する偏見と疎外感
https://bunshun.jp/articles/-/65051

3位:「日本で妻を見た赤ちゃんが泣き出して…」「息子が何か言われることがあるかもと」アフリカで国際結婚した元警察官(39)が、それでも日本で暮らし始めたワケ
https://bunshun.jp/articles/-/65050

4位:「俺、先に逝くけどええの?」周りからは“援交”や“パパ活”と言われ…35歳差夫婦が語る、結婚するまでの壮絶な道のり
https://bunshun.jp/articles/-/65049

5位:「エアコンが買えず、夏は扇風機だけ」「ランドセルが高すぎて…」中3で妊娠した母親(21)が語る、“ひとり親”育児のリアル
https://bunshun.jp/articles/-/65048

「日本で妻を見た赤ちゃんが泣き出して…」「息子が何か言われることがあるかもと」アフリカで国際結婚した元警察官(39)が、それでも日本で暮らし始めたワケ――2023年上半期BEST5

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー