ヴァネッサ フランス人は日本にとても興味があるんです。マンガやアニメも人気ですが、食事や日本酒への関心も高いんですよ。
――『Tokyo crush』では、ヴァネッサさんがTinderで出会った男性たちとのデートや、そこで感じたギャップについて赤裸々に語られています。それまで使ったことのなかったマッチングアプリをなぜ日本に来て始めたのでしょうか?
ヴァネッサ マッチングアプリを始めたのは、もちろん出会いもほしかったし、日本語で会話する練習がしたかったからです。なぜTinderにしたのかというと、友人も使っていたし国際的なアプリなので外国人の私にとっても使いやすかったからです。
最初は漢字が読めないのでプロフィールが読めませんでした。Google翻訳を使ってメッセージを理解して……という繰り返しが日本語学習のモチベーションアップにつながりました。
それから、日本語学校の教科書では教えてくれない単語も知ることができました。「三高」「干物女」「草食系男子」などです。そういったリアルな日本語もTinderのプロフィールが教えてくれました。
「働きすぎの日本人」とは付き合えない
――日本人男性とのやり取りの中でどんな発見がありましたか?
ヴァネッサ 敬語に驚きました。とてもフォーマルで冷たい印象を受けたし、距離感が生まれてしまうから仲良くなりづらいなって。でも日本人の友人からは「敬語を使わない男性には返信しないほうがいい」とアドバイスされました。
最初は敬語がわからなかったので、なるべく早い段階からタメ語で話してくれるようにお願いしていました。一方で私の敬語もだんだん上達していったので、敬語で話す相手をどうやって口説こうか考えるようにもなりました(笑)。今では敬語にも慣れましたし、男性から直接タメ語で話されるのは私も好きではありません!
――ヴァネッサさんはいろいろな男性とデートしたりお付き合いしたりされています。奥手な男性や、完璧なエスコートをしようとする男性、付き合った男性とは自然消滅も経験しましたし、プロポーズされたこともありました。日本人男性と付き合ってどんなことに驚きましたか?