「英生社長は創価学会の熱心な信者だから、息子にも学会内で活躍してもらいたかったんでしょう。高校時代は陸上部に所属。スポーツマンの爽やかな青年でした」(容疑者の知人)
創価大出身者を人事面で優遇することも
山田養蜂場と創価学会の関係は深い。それを象徴するのが創価学会の機関紙・聖教新聞への広告出稿だ。
「昨年、聖教新聞に推定1億2000万円を出稿している。約2億円の読売(東京朝刊)や朝日(同、1億7000万円)などには及ばないものの、その額は、日経新聞(同、2500万円)を大きく上回る。聖教新聞にとって大スポンサーといえます」(広告代理店関係者)
社内では露骨な“学会びいき”が目立つという。
「選挙前の朝礼で、幹部が『公明党の〇〇候補に投票しよう』と呼びかけていた。社長は学会入りを勧めてくることはないのですが、側近と会食した際、『学会に入ったら』と“折伏(しゃくぶく)”することもあったと聞きますし、実際、学会入りした社員もいる。創価大出身者を人事面で優遇することもあった」(前出・元従業員)
周囲の人間は『いつか事件を起こす』と言っていた
そんな身内ばかりの社内で力をもった山田容疑者の生活は、“ボンボン”そのものだった。
「車はベンツ、レクサス、ジャガーにプジョーを乗り回し、スーツはアルマーニ。東京に高級マンションを所有し、嘘だと思いますが、『長澤まさみと飲んだ』『要潤は飲み友達』と吹聴していた」(前出・知人)
今回の事件発覚を受け、山田養蜂場は、8月14日、山田容疑者を全役職から解任した。
「とにかく満生さんの金遣いの荒さは有名で、周囲の人間は『いつか事件を起こす』と言っていた。誰か苦言を呈する人がいれば、事件は起きなかったはずです」(別の元従業員)
創価学会への勧誘や投票の呼びかけ、人事面での優遇について、山田養蜂場に尋ねると、「いずれも事実でない」と回答した。
甘いミツを与えすぎた代償は大きかった。