日本の様々なスポーツで模索されることを、バスケの世界ではいち早く実現したといえるのかもしれない。
9月2日、カーボベルデ代表を80対71で破ったバスケ日本代表はフィリンピン、インドネシア、日本(開催地は沖縄)で開催されたW杯で3勝2敗というアジアで1位の成績を残した。これにより、アジアで最高位のチームに与えられる来年のパリ五輪の出場権を獲得した。
一昨年の東京五輪は開催国として出場権を得ていたために例外とすると、自力で出場権を獲得したのは実に48年ぶりになる。五輪がアマチュアスポーツの祭典だった時代以来の快挙だから、プロ化されてから初めての出場と評しても大げさではない。
特筆すべきはW杯には32カ国出場できるのに対して、五輪に出場できるのはわずか12カ国だということ。4年前のW杯で32カ国中31位だった日本は、強豪国の仲間入りを果たした。
海外でプレーする選手が増えたこと(今大会12人中で3人が海外組)や、2016年にBリーグが誕生したことなど、成長した要因はいくつもある。
だが、躍進の最大の理由は明確だ。