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「自分に呪いをかけないで」47歳美魔女コスプレイヤーが「“私はババア”と卑下する女性たち」に伝えたいこと

「自分に呪いをかけないで」47歳美魔女コスプレイヤーが「“私はババア”と卑下する女性たち」に伝えたいこと

鷹村アオイさんインタビュー #1

2023/09/10

genre : ライフ, 社会

note

鷹村 東京で好きなイベントがあって、打ち上げにも出たい、と。ただ当時も地方に住んでいたので泊まりになるんです。で、「東京に泊まりに行っても良いか」って聞いたら、夫に「なんで?」と聞かれて。

 それで「実はこういう趣味があって」って友達のコスプレ写真を見せてカミングアウトしました。

──自分の写真じゃないんですね(笑)。

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鷹村 そうそう(笑)。私の写真を出すのは、ハードルが高くて。

鷹村さんの「コスプレ趣味」を知った旦那さんは…

──旦那さんのリアクションは?

鷹村 最初は「なにが楽しいの?」って聞かれて。「同じジャンルの好きな作品が好きな人たちで集まってワイワイやるんだよ」と言ったんですけど。

 その後、私が衣装を作ってるところを夫に見られてしまって。私、自分で模様とかデータを作るんですよ。型紙を作って、布に張って、塗装して、とやっていたら「なんで隠してるの? すごいことやってるんだからオープンにしたら良いじゃん」って言ってくれたんですよね。そこから「あ、やって良いんだ、言って良いんだ!」って変われましたね。

「呪術廻戦」の禪院真希姿の鷹村さん(撮影:川口祥子さん)

──すばらしいですね。

鷹村 なので、私、夫のことを「神」って言ってるんです(笑)。私、一生懸命頑張るママこそ、楽しむことが必要だなって思うんです。自分が楽しいことをしていると、子供や夫が楽しんでいる時に応援できるんですよね。

 逆に、自分が我慢してると、我慢してない人が許せなくなって、最終的には恨みみたいになったりする。「私はこんなに一生懸命子育てしてるのに、なんであなたは遊びに行くのよ」みたいな。

──わかります……! 鷹村さんは産後しばらくしてコスプレに復帰したんですよね。どうやって体型を戻したんでしょうか。

鷹村 出産後、抱っこ紐で子供を抱っこしていたんですが、あれって脇のあたりに肉が食い込むじゃないですか。抱っこ紐の上に乗っかった肉を見て「なんだこれ!!」って。

 その時に、「ベヨネッタ」というゲームのキャラクターと出会ったんです。それが衝撃で。「あのキャラクターをコスプレするには、この体ではダメだ」と思って。で、チョン・ダヨンさんという韓国人の方が作ったエクササイズにハマったんですよね。