──海外でもレアケースなんですね。ちなみに鷹村さんが年齢を公表したのはいつですか？
鷹村 38歳の時ですね。
「自分に呪いをかけなくていい」
──なぜ公表しようと思ったんですか？
鷹村 当時SNS上で、若い女の子が自分のことを「ババア」呼ばわりする人が結構いたんですよね。「私もうババアなので」とか。謙遜と卑下が混じっているんだと思うんですけど。でもそれって、年上の人からは「私よりも下じゃん」って思われるし、年下の人からは「そんなことないですよ」と気を遣われて、誰も幸せにならない。
──確かに。
鷹村 ババアって言ってても、みんな平等に歳を取るので。「逃げ恥」で石田ゆり子さんが演じていた百合ちゃんみたいな気持ちですね。「自分に呪いをかけないで」という。
私の周りには、年齢を重ねても素敵な女性がたくさんいるので。歳を取ることは全然怖くないよ、と言いたかったんです。
──素敵です。とはいえ、年齢公表には勇気が必要だったのでは？
鷹村 そうですね。まあ、叩かれたりもしますし。「オバさん、やめろ」って引用リツイートされたり。
でも、私が年齢を公表したときより、時代が変わってきましたよね。40代のレイヤーさんも増えたし。バブルの時は「25歳を超えた女は売れ残り」みたいに言われてたので、いい時代になったと思います。
