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奥久慈卵を崩して「パイカ」に絡めて食べるとこれは絶品だ。ライスを頼んでのせて食べたいくらいだし、これでビールを飲みたいくらいである。「パイカ」は圧力鍋で1時間以上炊いて、その後返しと出汁と生姜などを合わせてさらに炊いていく。とろけるようなうまさである。
夢中になって「元祖パイカ玉きしめん」を食べていると西村店主が突然、厨房を指差した。そこには金色のアルミ鍋が4つ並んでいた。
深いコクの理由は…?
鍋の中には右から厚肉、肉、パイカ、特製煮玉子が入っていた。使用する豚肉はすべて国産肉を使う。足りなくなればまた途中で作って追加していく。また「パイカ」の煮汁が旨味の宝庫なので、「厚肉」や「肉」の煮汁にも加えて炊いているという。
また、お客さんに提供する「厚肉そば」「肉そば」「パイカ」のそばつゆにはそれぞれの煮汁を足しているという。どうりでつゆのコクがすごい訳である。