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おかもと 「昔ママはアイドルやってお笑い芸人をやってたけど、そこまで人気はなかった」と説明しています。というか、仕事に限らず、離婚のこともなにもかも話してますね。シングルなので、息子には困った時になんでも相談してもらえるような関係でいたいと思っています。
そういえばこの前、私のグラビアのDVDを友だちの前に持ち出して、「ねえねえ、うちのお母さんの教育に悪いの、見る?」ってふざけて友達を笑わせていましたね(笑)。
「生きる道はひとつじゃない」ということを伝えていきたい
――16歳で働きはじめてバイトを重ね、20歳でブレイク。結婚・離婚・精神科病棟への入院など、激動の人生を歩まれていたんだと感じます。
おかもと それは自分でもそう思います(笑)。友人で自らこの世を去ってしまった子がいるんですが、彼女の死をきっかけに、「生きる道はひとつじゃない」ということを伝えていきたいと思い、『青の帰り道』という映画を作りました。制作という夢を叶えることができただけでなく、自分が伝えていきたいメッセージを込めることができました。
私も精神的に病んでしまって、生きてる方が怖いと思い詰めるような経験をしましたが、そのつらい経験も、いつか誰かの役に立つための過程だったのかなって、今は思ってるんです。
写真=佐藤亘/文藝春秋