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 店舗内の壁一面に掲げられたホワイトボード。そこにずらりと掲示されているのが、各社員が「その月に付帯サービスをどれだけ販売できたか」を示す“成績表”だ。

 

 ここに示されているのは、九州地方にある営業店舖の2022年11月の販売実績。左端には社員の名前、その横に、当人のその月の車両販売台数が明記されている。

 成績表には、中古車販売に加え、「保証」「タイヤガラス」「コーティング」など付帯サービスの目標値が記されており、目標割合に達している項目は「黒」、そうでないものは「赤」でわざわざ色分けされて記されている。

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「誰がどれだけ売っているかが一目瞭然。成績の悪い社員にとっては屈辱的な光景です」(店舗に勤務していた元社員)

会社側に問い合わせると…

 ネクステージに“成績表”とノルマについて聞くと、

「保険や付帯サービスに対するノルマはございませんが、KPIを設定しています。KPIは活動プロセスを管理する指標であり(中略)受けた教育が正しく実施されているかを確認するために設定しております」

ビッグモーター出身の浜脇社長(HPより)

 また、付帯サービスの獲得率を店舗が貼り出していることについては事実を認めた上で

「プロセスチェックの見える化を目的としております」。

 現在配信中の「週刊文春電子版」では、ネクステージ社員を追い詰める“激詰めノルマ”の詳細、「達成できないやつはクズ扱いされる」という保険販売を巡る同社の実態などを証拠写真と共に詳しく報じている。

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