2階で『ママー!』と叫び、扉を叩くようになった
「たまに息子たちが2階で『ママー!』と叫び、扉を叩くようになったのです。何度か続いたので『ネグレクト気味なのかな』と思いました。京都出身だというお母さんはお父さんとは対照的で、あまり近所に馴染もうとしない人でした」(同前)
一家が転居したのは、震災翌年の12年夏のこと。一軒家を売却し、故郷に戻ったのだ。
「当時は放射能汚染の問題が盛んに取り沙汰されていた時期で『関西に避難した』という話でした。でも、旦那さんは単身赴任で都内に残っていた」(同前)
京都市内の中学高校を卒業した土屋は、20歳を迎える。
「最近、弟はどうしてるの?」
兄と親しかった知人がそう問うと、彼は顔色一つ変えず、「元気にしてるよ」と答えたという。約1ヵ月前に土屋を見かけたという別の住民が証言する。
「たまたま1階のエントランスで一緒になったんですわ。私が郵便受けのチラシの整理をしている間、ずっとエレベーターで開くボタンを押して待っていてくれはった。服装はTシャツに短パンでラフな感じやけど、いつも小綺麗ですよ」
土屋を知る住民たちの印象と犯行の凄惨さは、あまりに乖離している。
今後、捜査はどのように進んでいくのか。
「前歴や非行などの相談歴は確認されていない。一方、土屋は女性について『面識がある。事件前にも複数回会った』と供述。ホテルには女性の身元を示す所持品がなく、現在身元の特定を急いでいます」(前出・社会部記者)
事件の真相解明が待たれる。
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