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《奈良4歳女児暴行死》「目をそがれた…」口癖は“父親になりたい”27歳容疑者が親友に語っていた“悩み”

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source : 週刊文春Webオリジナル

genre : ニュース, 社会

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「彼女と元カレ3人で遊ぶなんてことも…」

 Aさんの心の拠りどころとなった山下容疑者とはどんな人物だったのか。同級生が明かす。

「いちびり(お調子者)でノリの良いやつという印象です。中学でソフトテニス部に入ったけど、1年くらいで辞めちゃった。山下とその彼女、彼女の元カレの3人で遊ぶなんてこともあったそうですから、人好きのするタイプだったと思います」

中学時代の山下容疑者(卒業アルバムより)

 隣市の私立高校を卒業してからは、地元のピザチェーン店でアルバイトに励んでいた。親戚の経営する建設会社で働き始めたのは約3年前。Aさんと知り合ったのは今年1月、4月頃から交際するようになったと見られている。山下の親友で、Aさんとも面識がある人物は次のように証言する。

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「山下とAさんはTikTokを通じて出会いました。山下は子供好きだから、Aさんがシングルマザーでも気にしてなかった。実際、山下は星華ちゃんの面倒もよく見ていました。保育園のお迎えにもよく行っていた。それなのに、山下が子供を暴行して死なせたと聞いて驚いています」

山下容疑者(本人Facebookより)

口癖は「父親になりたい」

 山下の逮捕は、友人たちの間で驚きをもって受け止められている。

「山下の口癖は『父親になりたい』でした。Aさんと付き合うようになり、星華ちゃんという“娘”ができて嬉しそうだった。星華ちゃんがオムツを卒業してパンツに履き替える時も、履かせ方を知らなかったAさんに山下が手取り足取り教えてあげていました」(同前)

 親友の前で子煩悩な姿を見せていた山下。星華ちゃんもこの「新しい父親」に懐いていたようにみえたという。

星華ちゃん(知人提供)

「仲間が集まってレストランでご飯を食べるときも、星華ちゃんはいつも山下の膝の上にちょこんと乗っていました。僕の目には母親よりも、山下に懐いているようにみえました。むしろAさんは結構厳しかった。躾の範囲なんでしょうが、僕らの目の前でも星華ちゃんに手を上げることも。仲間から『やめときやー』と制止されることもありました」(同前)

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