葬儀の日、母親のAさんはキャッキャと笑い…
この友人は、山下からある“悩み”を打ち明けられていた。
「星華ちゃんの亡くなる1カ月前の5月です。山下が『(Aさんが星華ちゃんに)手、出してるんやんか』と相談してきたことがありました」
山下の深刻そうな表情に、躾の範疇を超えたものを感じたとこの友人は言う。現在も山下は警察の取り調べに対し「全く身に覚えがない」と容疑を否認している。
「母親のLINE履歴を遡ったところ、星華ちゃんが亡くなる1カ月前の5月、知人に宛てて顔が腫れ上がった星華ちゃんの写真を送っていたことが分かっています。星華ちゃんの顔のアザは明らかに殴られたように見えるのですが、母親は知人に対し『薬の副作用でこうなった』と説明していた」(捜査関係者)
前出の友人は星華ちゃんの葬儀の日のことを覚えている。
「葬儀は橿原市内で6月23日にありました。その日の夜、星華ちゃんを知る仲間で集まったんですが、山下はまるで実の子が死んだように落ち込んでいました。Aさんが友人たちとキャッキャッと笑いあっていたのとは対照的でした」
だが一方で、悲劇のあった前日には、星華ちゃんが迎えにきた山下の車に乗り込むのを泣いて嫌がっていたとの目撃証言もある。
父親になることを夢見ていた男とシングルマザーの母と娘。3人に一体なにが起こったのか。山下の人柄を聞こうと家族の住む実家を訪ねたが、中に人のいる気配はあっても玄関の戸は一向に開かなかった。
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