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財務のプロが捜査を担当している理由
そんな“財務のプロ集団”が、なぜ地方公務員法違反の捜査を行っているのか。
「捜査二課は目下、佐藤氏が文春に“情報漏洩”した動機を調べています。一番簡単なのは『金目的だった』というストーリー。仮に佐藤氏が報酬目的で文春の取材に応じたとすれば、実名告発の公益性は薄れ、書類送検もされやすくなります」(同前)
財務捜査係は佐藤氏の携帯電話の通話履歴を調べる過程で、佐藤氏の知人が役員を務める会社に目をつけた。だが、
「同社の担当者から佐藤氏の資産状況などをつぶさに聞き取り、金に困っていた様子はないかを洗い出そうとしたが、不審な点はなかった」(同前)
無論、佐藤氏が「週刊文春」で実名告発した動機は金銭目的ではなく、「事件性はなかった」と繰り返す露木康浩警察庁長官への反論、そして一刑事としての使命感にある。
そんな折、「週刊文春」記者は、佐藤氏の周辺で不審な人影を目撃した――。
「週刊文春 電子版」では、佐藤氏をめぐる捜査の詳細や指揮を執る捜査二課長の人物像、佐藤氏に激怒した露木長官が周囲に漏らした言葉などを、2ページにわたって詳報している。
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