“飛ぶ”数日前、左の頬には「K♡」のタトゥーが…
「熊川には『独立して親方になりたい』という夢もあったから、親方も現場の解体作業以外にいろいろ仕事を振っていたんです。その日は、倉庫内での作業を任せた。
ところがその翌日から職場に全く顔を出さなくなってね。電話しても全くでないし、完全に飛んじゃった。職場の金を盗んで逃げたとかそういうトラブルではなかったようですが、親方は熊川をかわいがっていただけにがっかりしていた」(前出・元同僚)
その‟前兆“だったのだろうか。熊川容疑者は‟飛ぶ”数日前に顔にタトゥーを入れてきたという。
「左の頬に『K♡』と彫ってました。『Kは熊川のKだ』と。♡の意味は分からないけど。ちょっとびっくりしました」(同前)
元同僚が「本当にびっくり」することになるのは、それから6カ月後。高層マンションで男性を襲撃し、7000万円を強奪した事件の実行役として、熊川容疑者が逮捕された時だった。
「確かに金には困っていたけど、そんな無茶苦茶しなければならないほど切羽詰まってるようには見えなかった。うちの現場を飛んでから半年の間に何があったんだろうね」(同前)
大阪府警は熊川容疑者の認否について明らかにしていない。奪われた現金もまだ見つかっておらず、事件の全容解明に向けて懸命な捜査が続いている。
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