今年7月に大阪・なんばの高層マンションで仮想通貨の商談中に男性が襲われ、現金7000万円が奪われた事件。大阪府警は9月6日、既に逮捕・起訴していた高橋知輝被告(28)に加え、新たに実行役として福岡県飯塚市の自称解体工、熊川瞳笑容疑者(21)ら4人を強盗傷害容疑で逮捕した。
熊川容疑者が、商談に立ち会っていた高橋被告と謀議する姿が防犯カメラに写っており、その後、商談中に覆面姿で現れ、男性を襲ったとみられている。
退去時、家主Aさんの胸ぐらをつかみ…
熊川容疑者は逮捕の4日前まで、事件現場から13キロ離れた大阪府羽曳野市の木造2階建ての戸建ての賃貸住宅に妻と娘と住んでいた。だが、犯行後に急に携帯電話を解約したり、急きょ妻の実家がある福岡県に転居するため家を引き払ったりするなど、“不可解”な行動をしていた。
家主のAさんによれば、入居前は黒髪だった熊川容疑者は退去時には金髪に染めていたほか、住宅明け渡しの打ち合せの際に突然胸ぐらをつかまれるトラブルも発生したという。
高層マンションで白昼堂々行われた大胆な犯行。実行役として逮捕された熊川容疑者を凶行に駆り立てた理由はなんだったのだろうか――。
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犯行のおよそ4カ月前の3月中旬まで、熊川容疑者が働いていた解体業者の元同僚が週刊文春の取材に応じた。