「邑子がこんなに売れっ子になるとはなあ。うれしいもんだなあ」
さらに、1曲だけ、作詞作曲もすることになりました。
「1曲作ってみない?」と言われた時に、作曲は未経験でしたが、やれること、やってみたいことは全部やろうと前のめりに受けました。思い出作りというのはよい表現ではないですが、もうじき終わるであろう私のタレント活動に、ひとつでも多く宝物を残したいと考えました。
チャレンジするなら、さらにチャレンジを加えようと、英語で歌詞を書きました。得意と言いながら今まで使うチャンスがほとんどなかった私の英語力。私はこの、隠し続けた小さな小さな爪を全力でモロ出しにしてみようと思ったのです。
4枚目のアルバム『Gigson』は2010年9月に発売され、その中で、私の作詞作曲した「AMELIA」はTVアニメ『祝福のカンパネラ』のED主題歌に決まりました。私にとって、夢見た以上のことが起こりました。
アルバムが完成し、文化放送の自分のラジオ番組で宣伝しようと持ち込んだ時、別番組で偶然、局内にいた、たてかべ和也さんに会いました。「邑子がこんなに売れっ子になるとはなあ。うれしいもんだなあ」と笑って、恩師は私の4枚目のアルバムをもらってくれました。ありがとうね、かべさん。私は自慢の教え子のひとりになれたかな?
ファーストライブ『GOTO"GIG"』は、2010年10月と12月、2回開催されました。初めてのライブは緊張しましたが、ステージ裏にいてくれるなじみのスタッフと客席のみんなのおかげで、不安より楽しい気持ちが大きかったです。
ソロでのステージングの経験が浅い私にとっては広すぎるステージを、バックダンサーの子たちが踊って派手に魅せてくれました。もともとは生バンドを入れる提案をされていましたが、バックダンサーを置く構成を希望したのは私です。