若者に人気の音楽グループ「舐達麻」の実質的なリーダーで、ラッパーのバダサイ・クッシュ(33)が、タレントA子さんとの間で弁護士を立てるトラブルになっていることが「週刊文春」の取材でわかった。A子さんから相談を受けてきた友人Bさんが「週刊文春」に証言し、「彼女はバダサイ氏から交際解消後に嫌がらせを受けています」などと語った。
<傷病名 パニック障害>
<不眠、不安、動悸、過呼吸の悪化を認め、令和5年7月10日より内服再開を要しました>
これはA子さんが今年7月、医療機関から受け取った診断書の一部である。何が彼女を追いつめたのか。
◇
人気を誇るラップグループ「舐達麻」のバダサイ
「舐達麻」は近年、カリスマ的な人気を誇るラップグループだ。
「埼玉県熊谷市の不良仲間で結成した3人組で、メンバーはいずれも30代のBADSAIKUSH(バダサイ)とG-PLANTS、DELTA9KID。全身入れ墨の容貌です。哀愁ある曲調にどこか詩的なラップをのせる音楽性で、見た目の“イカつさ”にも関わらず広く音楽ファンに支持されています」(音楽ライター)
2019年のアルバム「GODBREATH BUDDHACESS」で知名度を上げ、20年には「日経新聞」で<日本のラップミュージック界でもっとも話題になっているグループ>(音楽研究者の寄稿)と評された。人気曲「BUDS MONTAGE」はYouTube上で4700万回再生を突破し、今年7月には地上波の深夜番組「M_IND」(フジテレビ)にも出演している。
過去の犯罪をあけすけに歌い、大麻容疑もいわば“箔”
舐達磨のメンバーは大麻の栽培や販売、愛用をリアリティあふれるラップで公言している。例えばバダサイのこうしたフレーズだ。
<毎日毎日スモークするマリファナ 俺が育ててる 俺と仲間たちで育ててる>
(「BUDS MONTAGE」)
<俺は輩とは違う ラッパーだクソ野郎 たかだか大麻 ガタガタ抜かすな>
(「LIFE STASH」)
更にバダサイらは少年時代、金庫破りの常習で逮捕経験もあるという。曲の中でも、
<バール買いに行かせた><見てわかる金庫の場所><パトカー追われる前かぶる覆面><諭吉は親切 すべてに必要 警察は迷惑で不必要>(FLOATIN‘)
など、過去の犯罪をあけすけに歌う内容も多い。
昨年10月にもバダサイは大麻取締法違反容疑で逮捕(後に不起訴)。釈放後のインタビューでは「違法捜査」「俺たちは一日中ずっとキマっている」「法律に関しては、圧倒的に間違っている」と断言している。大麻での容疑は彼らにとってはいわば“箔”であり、イメージが崩れることはなかった。
だが――。バダサイには全く別の“裏の顔”が存在する。