A子さんを苦しめる“リベンジポルノ“を含めた暴露への不安
このスクショ事件も一因となってX氏とA子さんの仲は続かず、7月には解消した。なお交際は終えたものの、X氏はバダサイの行為を「悪質だ」と感じてバダサイと縁を切り、今でもA子さんの心身を気遣い続けているという。
こうした経緯から、A子さんは精神的に衰弱。以前に発症していたパニック障害が再び悪化し、不眠や動悸が続いたため、#1冒頭の診断書の通り7月に<内服再開を要する>との診断を受けた。
そして同月、バダサイとの最後のやり取りが始まる。
「バダサイさんには個人情報も握られ、『裸の写真』も所有された状態です。一体、彼はどこへどれだけの内容をばらまいているのか……。A子は“リベンジポルノ“を含めた暴露への不安でいっぱいでした。そこで周囲の助言を受けたA子は、バダサイさんに『どんなスクショを第三者に送付したのか』とメッセージで尋ねたのです」(同前)
バダサイからの慇懃無礼な“アンサー”
ところが――。バダサイからの“アンサー”はまたも意外だった。
<以後何かあればこちらまでご連絡下さい。よろしくお願い致します。>
として、弁護士事務所の連絡先が記されていたのだ。「裸の写真」について<見たい><見たい><いく>と連続送信していた際とは打って変わって、唐突に自ら代理人に弁護士を立てて慇懃な口調になり、直接の説明を拒んだのである。
「バダサイさんは弁護士を通してもすぐには対応せず、『スクショを具体的に特定していただければ』などと最初はトボけていました。A子も仕方なく弁護士を立て、『X氏へ送信したスクショである』『その他もあれば詳細の開示を』と伝えると、バダサイさん側はようやく<眠剤>のスクショをX氏に送付したと開示したのです」(Bさん)
加えて、<裸の写真は、既に削除しております><今後も、通知人に直接連絡することはご遠慮下さい>などと添えられていたのだった。
A子さん側は弁護士を通じ7月15日、最後にこう通知した。
<通知人は、被通知人が行ったプライバシー侵害に起因して、深く悩み、仕事に支障をきたすようになっております。通知人は、心から被通知人を信じ、辛い悩みを打ち明けていたので、通知人の心の傷は、深いものがあります><仮に謝罪をするのであれば、2週間以内に通知してください>
だがバダサイの返事は、弁護士越しの一言。
「謝罪しない」
バダサイから「流産」にも取り合ってもらえず、新たな恋も妨害され、いまだプライバシーの暴露の恐怖も消えない。そして失意のA子さんは――。