仙台から地下鉄で終点まで…“ヤンヤンヤヤーン”の「ベニーランド」には何がある?
仙台駅からベニーランドまでは、市営地下鉄東西線に乗って終点の八木山動物公園駅へ。そこから動物園の前を通って5分ほど歩くと、ベニーランドのゲートが見えてくる。
園内はすり鉢状になっていて、ゲートをくぐると階段を下りてまずはメリーゴーランド。そのままコーヒーカップやら海賊船やらの定番アトラクションが並ぶ。ジェットコースターもコークスクリューや八木山サイクロンなど4種類が揃っている。
「去年の11月までは、開園以来走り続けてきた東北地方最古のジェットコースターがあったんです。さすがに老朽化ということで引退しましたが、変わりにミニサイクロンというジェットコースターが入っています。ほかに、テレビ番組で“日本一遅い”と認定されたエアロ5というコースターもあります」(八木園長)
ミニサイクロンやコークスクリューは、2020年に閉園した東京・練馬区のとしまえんで使っていた車両を導入しているのだとか。また、観覧車の隣にあるメガダンスも、2002年にとしまえんから移設したものだ。そのため、懐かしさを求めて訪れるとしまえんのファンもいるのだとか。
そしてゲートからいちばん遠い、園内の最後部にそびえているのが観覧車。今も昔も、遠くから見える観覧車は遊園地のシンボルだ。ベニーランドの観覧車は、高さ約35m。そう聞くと、ちょっと小さいような気がするが……。
「このあたりは高さ規制がありまして、ここまでの高さしかできないんです。ただ、八木山の上にあるので、標高では180m。仙台市街地はもちろん、天気が良ければその向こうの太平洋、反対側では蔵王連峰なども見ることができますよ。
東京ですと、かつてのお台場や、横浜とか葛西臨海公園とか、海の近くの観覧車が多いですよね。でも、ベニーランドみたいに山の上の観覧車も、またちょっと変わった雰囲気で楽しいですよ」(八木園長)
ほかにもゴーカートや園内を見下ろせるスカイジェット、バルーンレースにパラトルーパーなどなど大人も子どもも楽しめる20以上のアトラクションが所狭しと並んでいる。
八木園長によれば、1968年に開園した当時のアトラクション数はわずか14。敷地もいまよりも狭かったという。仙台市民の憩いの場として人気が高まるにつれて、徐々に敷地を広げつつ、アトラクションも増やしていまの形になった。