東北地方では圧倒的なナンバーワン、人口約110万人を抱える大都市・仙台。人は仙台を「杜の都」と呼ぶ。仙台を訪れた機会が少ないもので、いったいなぜ仙台が「杜の都」なのだろうと思っていた。
そのまま意味を受け取れば、木々に満ちあふれた自然の多い町、ということになるのだろう。コンクリートジャングルの東京や大阪だって緑は多い。大規模な公園や神社もあるし、街路樹が植えられている並木道もある。
仙台が「杜の都」というからには、そんな中でも格別に緑の多い町なのだろうか。まさか、ずんだ餅の緑色のことでもあるまいし。
などというわけで、新幹線に乗って仙台にやってきた。東京駅から「はやぶさ」に乗れば、大宮~仙台間はノンストップで、約1時間30分。東北新幹線が他の新幹線と比べてスピードが速いということもあるが、そもそも仙台は首都圏からあんがい近いのだ。
東京駅から「はやぶさ」で約1時間半…“杜の都のターミナル”「仙台」には何がある?
丘陵地帯をトンネルを多用しながら猛スピードで抜けた新幹線は、前方にビル群が見えてきて在来の東北本線と並走。西側に向けて大きく迂回しながら仙台駅に滑り込む。
仙台駅付近では地上に在来線が走り、そのほぼ真上の高架上を新幹線というあんばいだ。駅に着くと、「はやぶさ」のお客の大半が降りてゆく。さすが東北最大の都市だけあって、東京と仙台の間を利用するお客はかなり多いようだ。
ホームから階段を降りて改札を抜けると、吹き抜けになっている広いコンコース。天井からは広告がいくつも垂れ下がり、その下ではなにやらイベント販売が行われている。