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大通りという大通りが並木道に…
青葉通りやこのアーケード街を少し西に歩くと、東二番丁通りと名付けられた大きな道と交差する。国道286号で、宮城県庁や仙台市役所もこの道沿い。地下には仙台市地下鉄南北線も通っている。もちろん並木道で、歩道の幅も広い。「杜の都」は、クルマも人も通りやすいようによく考えられて設計されているのだ。
東二番丁通りと定禅寺通りが交わる交差点には勾当台公園という立派な公園があり、その斜向かいには創業90周年という三越百貨店。定禅寺通りもこれまた立派な並木道であり、日本の道100選にも選ばれているほどだ。
つまり、仙台は大通りという大通りが並木道になっていて、街中を少し歩くだけで「杜の都」が体感できるしかけになっている、というわけだ。
三越の脇、定禅寺通りから南下する道も商店街。南側はアーケードにもなっていて、ここにも「仙台育英準優勝」の横断幕があちこちに。東北勢でははじめて全国制覇を成し遂げた仙台育英、町の誇りであるとともに、どれだけ優勝を願っていたのか、町の人々の思いもなんとなく伝わってくる。
東一番丁通りと名付けられた商店街から西側に移ると、そこはもうスナックやクラブの類いが建ち並ぶ歓楽街ゾーンだ。いわゆる「国分町」で、東北地方最大の歓楽街。バブルのご時世には一晩で3万人もの客がやってきたという。東日本大震災後の復興需要でも賑わったといい、東北地方で国分町を上回る歓楽街は見当たらない。