9月17日に最終回を迎えるTBS日曜劇場『VIVANT』。事前の番宣を一切せず、謎に包まれたまま7月16日に放送が始まったが、視聴者の予想を超える展開が続き、一大ムーブメントを巻き起こしている。
実は今、ドラマとは全く関係のない場所でも“VIVANT特需”ともいうべき現象が起きている。
「ドラマの影響はとても大きくて、毎日完売!」「遠方から来てくれた方も多く、今年の夏はとても忙しかったです!」
こう語るのは、埼玉県さいたま市でベーグル屋を営む双子の伊藤万美子さん(56)と市川寿美子さん(56)。顔も声もそっくりな2人が店主を務める店の名前は、なんと「VIVANT」というのである。
8時のオープン前から行列が…
ドラマ『VIVANT』は、放送開始前はTBS局内でもタイトルや一部の出演者以外の詳しい内容を知る者は限られていた。伊藤さんと市川さんのもとに、同局の朝の情報番組『THE TIME,』のクルーがやってきたのは、第1話の放送前のこと。〈VIVANT〉で検索したところ、ベーグル屋の『VIVANT』がヒットしたからだというが……。
万美子さんが苦笑する。
「半分はネタだと思うんですが、ドラマが始まる前にウチに取材に来た『THE TIME,』の方に『(ドラマは)どんな内容なんですか?』と聞かれたんです。もちろん全く知りませんよ(笑)」
ベーグルショップ『VIVANT』は、ドラマ放送前から食べログの名店に選ばれたり、テレビのグルメ番組に取り上げられたりする人気店だった。ところが、今年7月に同名のドラマが始まると、以前よりも完売する時間が一段と早くなるなど、大きな反響があったという。