TBS系日曜劇場『VIVANT』の勢いが止まらない。9月3日、第8話を終えての平均世帯視聴率14.9%を記録。第9話が放送予定の9月10日にはキャストによる直前生放送番組、最終話を迎える9月17日にはIHIステージアラウンド東京でファンミーティングの開催も発表された。

「TBSがとんでもない作品を準備している」と噂に

 そもそも今作は、放送スタートから異例尽くしだった。事前に公開された情報はタイトルに加えて、数名のキャスト、キャッチコピーや短い予告映像のみ。詳細なストーリーは一切明かされなかった。

「キャストも主演の堺雅人に加えて、阿部寛、役所広司、二階堂ふみ、松坂桃李、二宮和也ら豪華な面々が顔を揃えました。さらに撮影は、モンゴルで2カ月半に及ぶ長期ロケを敢行。近年のドラマシーンでは類を見ないほどの規模感です。それもそのはず、原作・演出を務める福澤克雄氏は『半沢直樹』を大ヒットさせたTBS屈指のやり手。

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ドラマは大反響(TBSのHPより)

 今作は来年60歳を迎える彼の節目の作品と言われていて、予算も桁違いなんです。2020年頃に企画が持ち上がり、業界関係者の間では『TBSがとんでもない作品を準備している』と噂になっていました。実際、あらゆる事務所が何とか所属タレントをキャスティングしてもらおうと担当者を追いかけ回していたほどです」(芸能事務所関係者)

 第1話では、爆破シーンやカーチェイスも登場。とりわけ、タイトルにもなっているキーワード「VIVANT」を巡る謎に視聴者は釘付けとなった。

「連続ドラマではなかなか見られない大迫力の映像ももちろんですが、何といっても物語の展開を予想する“考察合戦”がSNSを中心に盛り上がり、人気に火がつきました」(TBS関係者)

 今作のプロデューサーはインタビューで「世界水準を目指した上でこのようなスケール感になった」と明言。まさに規模といい、迫力といい、映画さながらの今作だが、実は、作品の随所に“ある世界的SF映画”へのオマージュが目につくのだ。

ジョージ・ルーカス監督 ©時事通信社

 そう、ジョージ・ルーカス監督の『スター・ウォーズ』である。