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「地味な汁ほどウマいんだよ」大人気料理人・笠原将弘(51)があなただけに教える、みそ汁が驚くほど旨くなるコツ

『和食屋が教える、旨すぎる一汁一飯 汁とめし』より

2023/09/23

genre : ライフ, 社会

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 また、季節によっても食べたいみそ汁は違ってきます。夏はスーパーで熟したトマトを見たら赤みそと合わせたくなるし、根菜がおいしい秋冬には舌ざわりがとろりとしたみそ汁が食べたくなる。定番のもの、季節感のあるものなど、そのときどきでよく作っているみそ汁をご紹介します。

撮影 竹内章雄

とうふ、ねぎ、わかめのみそ汁

撮影 竹内章雄

 和食では、ねぎや、大豆から作られるとうふは山の幸、わかめは海の幸とされます。ひとつの汁で山の幸と海の幸の両方が簡単に出会うことができるのがみそ汁のよいところだと思います。定番の組み合わせですが、とうふを手でくずせば食感が変わるし、ねぎの厚さを変えれば甘みの引き出され方が変わってくる。まいにち同じ具にしたとしても、いくらでも変化を楽しめる。それもみそ汁のよいところだと私は思います。

 材料(2人分)

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 木綿どうふ…1/2丁(150g)
 ねぎ…1/2本
 わかめ(生、またはもどしたもの)…30g
 だし…600ml
 みそ…大さじ3

撮影 竹内章雄