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でも後になってわかりました。松方さんでCMを作りたいけど、横に女性がいた方がいい。ちょうど保科有里が社員として会社にいる。ギャラを別に払う必要もないし、そんなに仕事も忙しくなさそうだから、やらせてみよう、そんな感覚のようでした。
同じ2012年頃です。社長は「夢コンサート」をスタートさせました。ただ、今の夢コンサートとはメンバーはだいぶ違うんです。小林旭さんや松方さん、それに島倉千代子さん、新沼謙治さん。チェリッシュさんも参加されてました。山本リンダさんや黒沢年雄さんもいらっしゃいましたね。
「社長はいつもそうなんです…」
そこにまた、なぜか私もまぜて頂いたのです。ありがたいですよ。皆さん、たくさんのビッグヒットをもつスターの方ばかり。その中で、1曲といえども、私が歌わせて頂くんですから。社長からしたら、一人人くらいは夢コンサートをきっかけにスターになっていく人間を作りたかったんだと思います。
しかも歌だけではなく、司会の仕事も任されるようになりました。社長は、「曲名を紹介するくらいだから大丈夫」なんて言ってたけど、そう簡単にはいかないって! もしお名前や曲名を間違えたら大変なことになります。
社長はいつもそうなんです。「大丈夫、大丈夫」って。言われた方はちっとも大丈夫じゃないのに…。でもそれも今はずいぶん慣れてきて、先輩の方々とのコミュニケーションのひとつになったことは間違いないと思っています。