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 前夜の出来事は、コンサートの時間を迎えても、重くのしかかっていた。

「結構、引きずってた。そこから、もうやる気が半減してました」

中村一也さん ©文藝春秋

 初日と同様、その日も観客席にはペンライトの光が揺れていた。

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「キレイだなって思う気持ちの反面、素直に喜べない、複雑な感情が湧いていました。もう気持ちがだいぶ病んでたんでしょうかね」

 中学3年生の中村氏は直後、受験の準備を理由に、ジュニアの活動から離れる。

「その後、仲の良いジュニアから、『ジャニーさんが呼んでるから泊まりに来い』と連絡が来たんですが、『嫌だ』と言って行きませんでした。しばらくしてジャニーさんに直接電話して、辞めますと伝えた。特別引き止められるようなことも言われなかったと思います」

被害を伝えた母は「訴える」とヒートアップして…

 辞める直前、母には被害に遭ったことを伝えた。

「母はかなりヒートアップしていて、『訴える』とか言ってたんですけど、そこまではさせませんでした。今でも(訴訟を)言うくらいなんですけど」

 被害を受けたのは1回。だが、それが決定的だった。

ジャニーズ事務所 ©文藝春秋

「あのことがなければとの思いはあります。ユニットを組んで自分の名前が出ることを目標にしていましたが、あのことが起きて、自分の中で白紙になりました」

 中村氏はそれ以降、芸能界を離れ、今は事業を行っている。

 ジャニーズ事務所に中村氏の被害の事実確認を求めたが、回答は無かった。

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 現在配信中の「週刊文春電子版」では、9月7日の記者会見後の藤島ジュリー景子前社長のハワイ豪遊の詳細、社長を辞任しても「代表取締役」に留まりたかった理由などを詳報している。

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