どんどん変化していく、登場人物たちの感情の移り変わりにも注目
「新たなノワール」であるこの作品、どのような点がこれまでにない部分や、見どころとなっているのだろうか。
チ・チャンウク「僕は個人的に、このドラマの持っているカラーが好きなんですよね。衣装のトーンだったり、美術や照明の雰囲気、それがまさにこの作品の魅力になっていると思います。それに、この作品はノワールではあるんだけれど、香港のウォン・カーウァイ監督の作品『花様年華』のような雰囲気・ストーリーにしたいんですがどうでしょうか?と、実は僕のほうから、企画段階で監督に提案していたんです。
それもあってかノワール作品だけれど、劇中の雰囲気はお決まりのモノトーンやダークなトーンだけでなく、ビビッドな色合いも見られるんですよ。それが、僕たちのこの作品ならではのカラーになっているんじゃないかと思います」
ウィ・ハジュン「僕たちのような若い世代の登場人物が、いったい何を考え、何を巻き起こしていくのかというところから生まれる、ノワール作品ならではの緊迫感と、激しいアクションシーンも見どころだと思います。その上で、物語が進むにつれ、どんどん変化していく登場人物たちの感情の移り変わりにも注目して欲しいです。そうすればより深くこのドラマを楽しんでいただけるんじゃないかと思います」
『最悪の悪』
90年代の韓国。警察官ジュンモ(チ・チャンウク)は、ある目的から潜入捜査官として国際的な犯罪組織に潜り込んだ。麻薬密売で勢力を伸ばす江南連合のボス、ギチョル(ウィ・ハジュン)はそうとも知らず組織に受け入れ、徐々にジュンモとの距離を縮めていく。しかし、麻薬捜査官でジュンモの妻(イム・セミ)とギチョルには意外な縁があるようで……。血しぶきやバイオレンス満載な中にも繊細なロマンスが織り込まれた意欲作。
キャスト:チ・チャンウク、ウィ・ハジュン、イム・セミ
監督:ハン・ドンウク
ディズニープラス スターで独占配信中(全12話/初回一挙3話、4話以降は毎週水曜2話ずつ配信、最終週は3話一挙配信)
写真提供:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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