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自費で電柱を地中化「こっちの方が格好いいだろ」
末延さんの実家は、山口県光市の山間部にある敷地面積約600坪の広大な土地に建つ日本家屋である。それと道路を挟んで向かい合っているのが、“家業”末延建設の旧社屋だ。
記者は現地に足を運んだが、そこには普通の住宅地にはない“違和感”があった。深い緑色の山々に囲まれた場所なのだが、周囲の景観が異様に良いのである。
末延建設関係者が明かす。
「実は、末延家と末延建設旧社屋の前の道路には電柱がありません。煉瓦造りの瀟洒な社屋が景色に映えるようにと、その場所だけ自費で電柱を地中化したとか。麻裕子さんのお父さんは『こっちの方が格好いいだろ』と言っていました。お金を使うスケールが他の家庭と段違いなんですよ」
バイオリン、ピアノ、クラシックバレエ、書道……。名家に生まれた末延さんは幼い頃から複数の習い事を掛け持ちしていた。さらに、「受験の際は自宅からわざわざ20キロ以上離れた(周南市の)徳山駅前にある四谷大塚まで通わせていた」(近隣住民)ほど両親は教育熱心でもあった。
「文化的素養があって勉強ができるだけではないんです。麻裕子ちゃんは容姿端麗で美しいでしょ。学生の時からすらっと背が高くてオーラがありました。いるだけで目立つ子でしたよ」(同前)