先日、第65代横綱貴乃花こと花田光司氏(51)が、「週刊文春」誌上で再婚していたことを明らかにした。お相手は、初恋の人だった一般人女性のA子さん(52)だ。貴乃花は愛妻のA子さんを伴って取材に対応。30年越しに成就した純愛の軌跡、貴乃花の新たな挑戦を、秘蔵写真とともに紹介する。

A子さんと仲睦まじくパンを食べる貴乃花(貴乃花氏提供)

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出会いは十両へ昇進を決めた“お祝いの場”

 2人の出会いは、平成の世が幕を開けた1989年の秋。九月場所で2度目の幕下優勝を果たした貴乃花(当時の四股名は貴花田)は、最年少記録で「関取」と認められる十両へと昇進を決めた。初土俵からわずか1年半、貴乃花が17歳2カ月の時のことだ。

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貴乃花氏提供

「明大付属中野中時代の恩師や同級生たちがサプライズで祝賀の会を開催してくれたのですが、後日、同級生の1人が自宅を使ってもう一度、お祝いの場を設けてくれました。20~30人は集まっていたと思います。そこに来ていたのがA子でした」(貴乃花)

 当時18歳のA子さんは、大妻高校に通う3年生。友人から誘われて「貴花田」の昇進祝いに参加したという。

「私の祖母は相撲が好きで、特に彼のお父さん(初代貴ノ花)の大ファンでした。小さかった頃、一緒にテレビ観戦していた記憶があります。お父さんの名前は知っていましたので、彼はその息子さんなんだ、というくらいの認識でした」(A子さん)

 世はバブル景気に沸き、同世代が青春を謳歌している頃。憧れた父の背中を追い、相撲一筋に生きてきた少年は、溌溂として飾り気のないA子さんに魅了され、恋に落ちた。A子さんも、純粋で茶目っ気の溢れる貴乃花の素顔に惹かれていく。