貴乃花の言葉にA子さんは涙が止まらなくなった
決別から約30年ーー。再会のきっかけとなったのは、貴乃花のインタビュー動画だった。今年3月に公開された「Yahoo!JAPAN」のオリジナル企画「RED Chair」。その中で、初デートについて聞かれた貴乃花は「17、8歳の頃。今でも心の支えです。それがあるから、少々のことがあっても耐えられた気がします」と答えた。A子さんを想定した言葉だった。
このインタビューの存在を妹から知らされたA子さんは、動画を視聴し、貴乃花が自分のことを話していると確信する。だが、込み上げてきたのは、嬉しさや懐かしさだけではなかった。
「動画の中で、光ちゃんが『どうせ1人。最期は誰にも看取られずに人生を終えたい』と話していたことに胸が締め付けられ、涙が止まらなくなりました。ニュースなどで彼の活躍や苦労はそれとなく知っていましたが、器用に生きられない光ちゃんは、ここまで内心どれだけ傷ついてきたんだろうと。
人生100年と言われる時代です。夫を亡くし、50歳を過ぎてこれからどう生きていこうかと考えていた時期。光ちゃんとは、死ぬまでにもう一度だけ会ってみたいなという気持ちが、心のどこかにありました。あの動画をみて、彼に手紙を書く決心をしたんです」(A子さん)
貴乃花にとっては、思ってもみない展開だった。A子さんから届いた手紙を通じ、彼女が4人の息子の母親になっていたこと、夫と死別していたことを知った。現在はともに独身。2人で会うことに、何の障害もない。再会の待ち合わせ場所として決めたのが、思い出の地・横浜だった――。
「遅くなったな、ようやく籍を入れられるな」
ドラマのような再会から約5カ月。この夏、貴乃花はA子さんに告げた。
「30年もかかっちゃったけど、遅くなったな、ようやく籍を入れられるな」
入籍した8月29日はA子さんの誕生日だった。初恋相手を伴侶に迎えた貴乃花は、心機一転、初めての試みにもチャレンジするという。これまで手を出してこなかったSNSだ。
「新たに貴乃花事務所を立ち上げ、Instagramも開設しました。これから少しずつ近況やお知らせを発信していけたらと思ってます」(貴乃花)
昭和の時代に相撲一家の次男として生まれ、平成の大横綱となった貴乃花。人生も折り返しを過ぎた今、最良のパートナーを得て令和を生きていく。
配信中の「週刊文春電子版」および9月28日(木)に発売された「週刊文春」では、2人のなれそめ、再婚に至るまでの心境の変化、お相手に選んだA子さんの素顔など、180分に及んだ貴乃花のインタビューを5ページにわたって詳しく報じている。
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