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渡部容疑者は「あまり目立たず不登校だった」

♯1では渡部容疑者が、祖母が不在の祖母宅に1人住み着き、猫を可愛がる姿を報じた。近隣住民との接触を嫌がり、目も合わせない性格だったという。その性格は小中学校時代から変わらなかったようで、同級生の多くは容疑者が「あまり目立たず不登校だった」と記憶していた。

 取材班が入手した小学校の卒業アルバムには、カメラに向かって頬を緩ませる渡部容疑者が写っている。当時の印象を小中学校の同級生の保護者が話す。

小学生時代の渡部容疑者(卒業アルバムより)

「小学校時代の渡部くんは、顔はお父さんに似て、カッコいいというより優しそうで可愛いらしい子でした。ニュースで名前を見てもあの渡部くんだとは最初は全く思い至らなくて……。おとなしくて、控えめで、陰で隠れてるような子でしたから。

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 そもそも発達障害があったのか、話しかければ受け答えはできますが、自分からコミュニケーションを他人と取ることができない子だったんです。高学年の時には、いつも先生が付きっ切りになって面倒をみていました。クラスでいじめられているわけではなかったですが、本当に心を許すような友達はいない状態の子だった。

 特別支援学級のなかには一般生徒に負けないぐらい元気な子もいますが、比較的静かな子が多い。その中でも一番静かな子が渡部くんでした。他人とのコミュニケーションが苦手だから、猫と遊ぶ方が好きだったのかもしれませんね。渡部くんと遊んだことがある子はほとんどいなかったようです」

渡部容疑者が中学校卒業時まで住んでた自宅 ©文藝春秋

 そんな渡部容疑者を支えていたのは、家族の存在だったという。別の同級生保護者が話す。

姉はテレビにも出る有名モデル

「渡部くんの家族はめちゃくちゃ仲良かったと思いますよ。小学校の卒業式には両親だけではなく、中学生のお姉ちゃんまで一緒に出席していたのを覚えています。渡部くんの運動会も家族みんなで応援に来ていましたし、お母さんがいつも面倒をみていて一緒に登下校しているところも見ました。いつも2人で目を合わせてニコニコとほほ笑んでいたのを覚えています。

 両親は外国の方かと思うような顔立ちをしていて、娘さんも含めて、みんなお人形のように美男美女なご一家でした。

 お姉さんは今ではテレビにも出ている有名モデルですが、当時から『顔ちっさ!』『細!』といわれる美少女として地元で目立ちまくってましたね。授業参観に行っても静かで一言も話さなかった。一家そろって静かな方たちでした。お姉さんは本当に弟思いの優しい子だったようで、よく両親に代わって渡部容疑者の面倒をみていたようです」