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 もともとこのサービスは、どの事業者からどれだけの規模でデータ流出が発生したかというインシデント情報をまとめたもので、メールアドレス以外についてはあくまでも「流出した可能性のある項目」しか表示できないというわけです。なによりログインしている本人しか利用できないGoogleと違い、こちらのサービスは第三者のメールアドレスでも検索できてしまうので、そこで具体的な情報が見えてしまっては大問題です。

FBIがデータを提供し、各国政府も利用を明言するサービス

 一方、こちらのサービスは、メールアドレスとともにパスワードが流出したか否かにフォーカスしているので、もし今回の例のように流出ありと判定された場合は、対応はより急務となります。またチェック完了後も、新たな流出が見つかった場合にメールで知らせてくれる機能も提供していますので、より便利に使えます。

メールアドレスを登録しておくと新規の情報流出の時にメールで通知してくれるサービスも用意されています。これは2020年にPeatixが情報漏洩を起こした時に筆者の手元に届いたメール。メールアドレスと名前、パスワードが流出したことが記載されています

 ちなみにこの「Have I Been Pwned」は民間のサービスですが、かつてMicrosoftに勤務していたエンジニアが立ち上げた老舗のサービスで、FBIなどの組織もデータを提供しているほか、複数の国の政府が利用を明言しているとあって、一定の信頼性がおけます。前述のGoogleのサービスが利用できない場合、まず試してみるべきサービスと言っていいでしょう。