他人に知らせていないはずのメールアドレスに、不審なメールが飛んできた……というのはよくある話。さまざまな原因が考えられますが、よくあるのが、ウェブサービスなどへの登録に使用したメールアドレスが、サイバー攻撃などによって流出し、それが悪用されたというものです。

 インターネットの見えないところ、俗に「ダークウェブ」と呼ばれるインターネット空間では、こうした個人情報が何百万件単位で売買されています。近年ではFacebookやX(旧Twitter)、Dropbox、さらにはAdobeなどで、こうした大規模な流出が起こっており、それらを手に入れた第三者によるスパムメールは日常茶飯事です。

 いったん流出してしまったメールアドレスは、すでに元のサービスの管理下を離れてしまっているので、サービスを退会してもメールが止まることはありませんし、メールアドレスやパスワードを変更しても効果は限定的です。まずはどこから、どんな情報が具体的に流出しているのかを確認するのが大事です。

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Googleが新たにスタートした「ダークウェブ レポート」

 このような、自分の個人情報がダークウェブに流出していないかをチェックできるサービスは複数存在していますが、今回新たにGoogleが「ダークウェブ レポート」なるサービスの提供を開始しました。今回はその使い方を、代替となるツールの紹介も踏まえつつ見ていきましょう。

 

「ダークウェブ レポート」は、Googleのサービス「Google One」に新たに追加されたサービスです。Google Oneは、GoogleドライブやGoogleフォト、Gmailに追加容量を提供するサービスで、名前は知らなくとも、すでに契約して使っている人も少なくないはずです(今回の「ダークウェブ レポート」は機能制限はありますが、「Google One」未契約のユーザも利用できます)。今回はスマホ版で試してみましょう。

 具体的な使い方は以下のスクリーンショットのとおりで、まずはGoogleアカウントにログインした状態で「ダークウェブ レポート」のページを開きます。表示されている項目をモニタリング対象に追加すると、ダークウェブのスキャンが実行され、流出の事実が確認できれば、その結果を教えてくれます。