プライベートでは、98年に当時プロサーファーだった高相祐一と結婚し、翌年ハワイで長男を出産。育児と女優業を両立させながら、2007年の日中文化・スポーツ交流年には文化親善大使を務めるなど充実した生活を送っているはずだった。
警察からの任意同行を拒否して6日間逃亡
しかし2009年、運命は暗転する。8月3日、夫の高相が東京都渋谷区の路上に駐車中の車内で覚醒剤を隠し持っていたところを逮捕されたのだ。
「現場に駆け付けた酒井も警察からの任意同行を求められたが、『子供を預けているので、あとで行きます』と拒否。自宅マンションに戻った彼女は大量の荷物を持って外出し、コンビニATMで現金40万円を引き出したうえに、カップ麺や飲料水6000円分を買い込んで姿をくらました。
酒井の身を案じた事務所社長が探索願を出したが、4日後に事態は一転。高相が酒井も覚醒剤を使用していた旨の供述をし、自宅から酒井の唾液が付着した吸引具も発見されたため、逮捕状が請求されたのです」(社会部記者)
酒井が弁護士を通じて警察に出頭することを伝えたのは、8月8日。実に6日の逃亡劇だった。
「旧知の建設会社の会長に助けられ、山梨にある継母の家や都内、箱根などを転々としていたそうです。取り調べで酒井は覚せい剤について、『私の部屋にあったのなら、私の私物で間違いないと思います』と認め、『夫に勧められたが、自分の意思だった』と明かした」(同前)
覚醒剤取締法違反で起訴され、同年11月に懲役1年6カ月、執行猶予3年の判決を受けた酒井。公判で、「芸能界を引退して介護の仕事をやりたい」と話し、翌年には通信制の大学への入学も果たしたが、やはり芸能界への未練は断ち切れなかったようだ。
「10年12月には自叙伝『贖罪』を出版し、PRのためにテレビ出演。さらに12年9月には執行猶予中にもかかわらず、同年 12月に女優復帰となる舞台に出演することが発表されるなど、いささかフライング気味の復帰計画に世間は驚かされました」(前出・芸能記者)