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 プロ野球選手は一国一城の主。周囲を気にすることなく遊び、遊んだ分だけ稼いだ。

「プロ野球選手の遊び方も変わりました。先輩からは、置屋から球場へ通った選手がいたという話をよく聞きました。本当に豪快に食って飲んで、ひと晩で100万円、200万円を平気で使ったとか。今は、そんなふうに遊ぶ選手はいませんね。

 現役選手は体のことに気を使って、遅い時間まで出歩かないし、深酒することもないし、食べ物についてもよく考えている。昔の選手は、9割以上がタバコを吸っていましたからね」

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帰りのコンビニで使った額は4万円

 バブル経済が崩壊したあと、プロ野球選手を連れて街を歩く後援者の姿も変わった。

「バブルの頃は、タニマチと呼ばれるスポンサーも羽振りがよかった。ロッテが春季キャンプをしていた鹿児島から宮崎まで、いろいろな球団のキャンプ地をベンツで回る。その時に選手を呼び出してメシを食わせてくれる人がいて、もう湯水のごとく金を使っていましたね。だから、ベンチ裏にも顔パスで入れる。そういうのがステータスだった。見返りを求めないいいタニマチもいたけど、『その分、〇〇をやってくれ』というめんどうくさい人もいましたね」

 そんな付き合いを断って、裏方と食事に行く選手も多かった。

「裏方を数人連れて焼肉屋に行けば、10万円は軽く超えます。帰りにコンビニで4万円使ったことがあります。なかなかないですよね、コンビニでその金額を払うこと」